診療報酬詐欺:請求の誤り指摘、県内平均の450倍

横浜市美容外科「菅谷クリニック」(サニークリニックに改称)の診療報酬不正請求事件で、クリニック本院(横浜市泉区、07年に閉鎖)の診療報酬請求書の誤りを指摘される「査定」の割合が、06年に神奈川県内平均の450倍に上っていたことが3日、県警の調べで分かった。

 査定では、医療機関が提出する診療報酬請求書を支払基金が審査し、間違いや規則違反を正す。県警捜査2課の調べでは、06年の県内平均査定率が0.1%だったのに対し、同院は約45%だった。05年も約25%の請求が認められなかったり、減額されたりした。

 詐欺容疑で逮捕された菅谷良男容疑者(58)は査定が相次いでいることについて、毎日新聞の取材に「(厚生労働省に)聞いてみたら『問題ないですね』と言われた。それでも査定されるので、支払基金を相手に裁判をした」と話していた。【池田知広】

毎日新聞

真実を話してほしいものだね。