S&P、ブラジルを投資適格級のBBB‐引き上げ

格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は30日、ブラジルのソブリン格付けを1段階引き上げ、投資適格級のBBBマイナスとした。

 主要格付け会社が、ブラジルに投資適格級の格付けを付与したのは初めて。

 これを受け、ブラジル株式市場は6.3%急伸。通貨レアルも2.5%近く上昇した。

 アナリストは、今回の格上げを受けて、ブラジルの株式・債券市場への資金流入が加速すると予測。多くの年金基金機関投資家は投資適格級以外の証券への投資を禁じられている。

 ゴールドマン・サックス中南米担当シニアエコノミスト、アルベルト・ラモス氏は「ブラジルは格上げに値する。信用力は、ここ数年で飛躍的に高まった」と述べた。

 ブラジルは、ロシア、インド、中国などと並んで、経済が急成長しており、低失業率や信用の拡大を受けて、資本流入が急増している。農業・鉱業がさかんで、近年は大豆や鉄鉱石など商品需要拡大の恩恵を受けている。

 ブラジルの格付けは、フィッチ・レーティングスがBBプラス、ムーディーズ・インベスターズ・サービスがBa1で、ともに投資適格級の1段下となっている。

ロイター

ラモスってあのラモスじゃないよね。