ベトさんが死去

バンコク=太田誠】ベトナム戦争中に米軍が散布した枯れ葉剤の影響で結合双生児として生まれたとされる、グエン・ベトさんが6日未明、同国南部ホーチミン市のツーズー病院で死去した。26歳だった。

 双子の弟ドクさんが明らかにした。脳症の後遺症で寝たきりの状態が続いており、最近は肺炎にかかっていた。

 ベトさんとドクさんは1981年、同国中部で、下半身がつながった状態で生まれた。86年にベトさんが急性脳症で危険な状態となったため来日、日本の医師団から治療を受け、「ベトちゃん、ドクちゃん」の愛称で呼ばれた。

 88年にツーズー病院で分離手術を受け、弟のドクさんは歩行可能となったが、ベトさんは入院生活を続け、2006年12月のドクさんの結婚式にも出席できなかった。

(2007年10月6日 読売新聞)

 どうして、結婚式とかの前って悲しいことが起こるんでしょうか・・