核軍縮国際委

【ワシントン及川正也】核軍縮推進のため日豪両政府が創設した「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」共同議長の川口順子元外相とエバンズ元豪外相は15日、ワシントンで記者会見し、バイデン米副大統領らが核実験全面禁止条約(CTBT)批准など核軍縮に積極的な姿勢を示したことを明らかにした。川口氏はオバマ政権が核軍縮を「優先度の高い政策に位置付けている」と指摘した。

 エバンズ氏によると、同委は(1)CTBT批准(2)米露間の戦略兵器削減の延長交渉開始(3)ロシアとのミサイル防衛問題や中国との戦略対話(4)防衛を除く核兵器先制不使用−−などオバマ政権への5項目の提言を作成。川口、エバンズ両氏が13日会談したバイデン副大統領らに伝えた。

 川口氏は15日夜、記者団に「米側は予想よりはるかに前向きで、全員がCTBT批准に意欲があった。ただ、どう具体化するかは今後の作業だ」と指摘。また、米側は来年春の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の成功が重要だ、との認識を示したという。

毎日新聞

軍縮できるものならその方向に向かいたいね。