国交省北海道局長室を捜索 官製談合事件で3人逮捕

国土交通省北海道開発局(札幌市)発注の公共工事をめぐる官製談合事件で、札幌地検特別刑事部は16日午後、品川守容疑者(58)=談合容疑で逮捕、東京都目黒区=が局長を務める国交省の北海道局長室を家宅捜索した。

 同容疑でほかに逮捕されたのは、北海道開発局石狩川開発建設部の元部長高橋繁樹容疑者(64)=札幌市豊平区=と、元次長任田正猛容疑者(67)=同市南区。

 調べに対し、品川容疑者は「今後よく考えてみます」とあいまいな供述をしているが、高橋、任田両容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているという。

 国交省北海道局は2001年に中央省庁再編で統合される以前の旧北海道開発庁に当たる部局で、局長は旧事務次官級に相当する役職。北海道を舞台にした官製談合事件は、中央官庁の現職局長の逮捕、局長室への捜索という異例の展開となった。

 高橋、任田両容疑者は開発局退職後、それぞれ札幌市と旭川市の建設会社に役員として再就職したが、地検の捜査が進んだ今年5−6月、相次いで退職している。

共同通信

どこでも談合してると思うよね。