署名活動

飲酒運転による交通死亡事故の被害者遺族らが26日、名古屋市中村区の名鉄名古屋駅前で、飲酒運転やひき逃げの厳罰化を国に求める署名活動を行った。

 全国の被害者遺族らで作る「飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める遺族・関係者全国連絡協議会」が主催。協議会は05年7月の発足後、全国各地で署名活動を行い、今回が10回目。交通事故死者が3年連続全国ワースト1の愛知県でも飲酒運転撲滅の機運を盛り上げようと、遺族ら約30人が参加した。

 愛知県春日井市で06年2月、飲酒運転で信号無視した男の乗用車に追突され、タクシー運転手の夫を亡くした春日井市の中島光子さん(62)、直人さん(36)親子も参加。光子さんは「これ以上、悲しむ人を増やしたくありません」と話し、通行人に署名を呼びかけた。4人が死亡したこの事故では、追突した男に対し、名古屋高裁が07年12月、業務上過失致死傷罪を適用した1審判決(懲役6年)を破棄し、危険運転致死傷罪と認定して懲役18年を言い渡した。

 協議会はこれまでに30万人分の署名を集め、法相に提出している。協議会の幹事で、99年に東名高速で泥酔運転の大型トラックに追突される事故で娘2人を亡くした井上郁美さん(39)=千葉市=は「飲酒運転事故は過失でなくて故意犯。逃げた人が得をするような現状の法律の抜け穴が埋まるまで法改正を求めていきたい」と話している。【式守克史】

毎日新聞 2008年1月26日

署名って、効力あるのかなぁ。