自信がある

U−23日本代表で岡田ジャパン候補のMF本田圭佑(名古屋)が3日、オランダ1部リーグ・VVVフェンロへ移籍を前提とした練習参加のため、渡欧した。21歳の本田が8月開催の北京五輪を待たず移籍を決心したのは、欧州移籍プランが浮上するMF小野(浦和)の存在が見え隠れする。

 中村俊輔セルティック)超えを狙う“悪魔の左足”が武器の本田。Jリーグ3シーズンを終えての海外行きだ。昨年は、反町ジャパンで北京五輪切符獲得に貢献してきた。このまま、名古屋に残留すれば五輪ピッチは確実だったが、あえて自らが動いている。

 「(イタリア・カターニャFW)森本をうらやましいと思っていたくらい。やっと行ける。あっちで失敗して五輪に選ばれなくても、それはそれ。そういう運命ということかな。そうならない自信があるから行くんです」

 移籍するVVVフェンロは18チーム中、現在13位。とはいっても、シーズン途中に言葉も通じない日本人選手が、8カ月でレギュラー争いをするのはギャンブルだ。試合出場時間が激減すれば、五輪出場が遠のく可能性もある。

 それでも、「そんなにバカじゃない。無謀なことはしない。チャンスがあるからこそ行く」と迷いはなかった。若い本田が「時間は貴重」とかり立てられるのは、わけがある。

 「海外移籍は若ければ若いほどいい。失敗しても、やり直しができる。20代半ばでは遅い。挑戦ができなくなる。それでは意味がない」(関係者)。欧州志向の強い本田が成功を収めるには「早く動け」−。それしかないと決断したのだ。

 小野がオランダ・フェイエノールトに移籍したのは、01年。故障続きで古巣浦和に戻ったが、オランダでの威光は健在のようだ。本田は「オランダでは小野さんのことは十分知られている。自分は別の違う形でやれたら」と話したが、“天才・小野”の影を追う選択が吉と出るか。

ZAKZAK 2008/01/04

行ってみたいんだろうなぁ。