専務を聴取

防衛・航空分野の専門商社「山田洋行」(東京都港区)の元専務(69)が、不正な経理処理による“裏金”作りなどで同社に損害を与えていた疑いがあるとして、特別背任などの容疑で東京地検特捜部が元専務や関係者らから事情聴取を進めていることが19日、分かった。

 元専務は守屋武昌前防衛事務次官(63)ともたびたびゴルフをするなど防衛官僚や国防族議員らに幅広い人脈を持つとされ、特捜部は元専務周辺の資金の流れや政官界との接点について慎重に調べているもようだ。

 山田洋行は1969年設立。元専務は実質的に同社の経営や営業を取り仕切ってきたとされるが、経営方針などをめぐりオーナー側と対立し、昨年6月退社した。

 関係者によると、元専務は山田洋行の在職時に、米国子会社などを利用し、簿外で資金処理をするなどの背任的行為に関与した疑いが持たれている。

 また退社後の昨年7月には、正当な権限がないのに米国の取引先との代理店契約書を、山田洋行側に不利な内容に勝手に書き換えた疑いもあるという。

 元専務は昨年9月に「日本ミライズ」(東京都港区)を設立し、山田洋行時代の部下20人以上も相次いで退社してミライズへ移籍。


2007/10/19 09:53 【共同通信

 悪いコトはしない方が良いけどねぇ