「怪遺産」記念しパレード 徳島

 谷あいに奇岩が並ぶ景勝地大歩危小歩危で知られる徳島県三好市山城町が、妖怪文化の普及に貢献した地域を認定する「怪遺産」に選ばれ、同町の観光施設で25日、認定式があった。

 住民らが「こなきじじい」などの妖怪23体に扮し、トロッコ列車とバスで会場に乗り付けて記念パレード。約1600人が訪れ、笑い声に加えて怖がる子どもの泣き声でにぎわった。

 怪遺産は「ゲゲゲの鬼太郎」の漫画家、水木しげるさんが会長を務める世界妖怪協会が認定。昨年の鳥取県境港市に続き国内で2番目となる。

 山城町は鬼太郎にも登場する「こなきじじい」の発祥地とされ、一つ目入道などの妖怪伝承がある。地元では数年前から、妖怪祭りを開催し妖怪マップを作るなど「妖怪村」をうたった町おこしを続けてきた。

 妖怪協会の会長代理で作家の京極夏彦さんは、認定式で「地元の人々が元気に暮らしていく糧となっている」と語った。

共同通信

こなきじじいって誰もが知ってるような妖怪だよね。