3人連続殺人

福岡県内で起きた女性3人連続殺人事件で、強盗殺人罪などに問われた住所不定、無職鈴木泰徳被告(38)の控訴審判決公判が7日、福岡高裁で開かれた。

 正木勝彦裁判長は、死刑とした1審・福岡地裁判決を支持し、鈴木被告の控訴を棄却した。

 1審判決によると、鈴木被告は2004年12月12日、福岡県飯塚市の歩道で専門学校生久保田奈々さん(当時18歳)を強盗目的で襲い、マフラーで首を絞めて殺害。同月31日には北九州市小倉南区の路上で、パート従業員大中敏子さん(同62歳)を刺し身包丁で刺殺、約6000円などが入ったバッグを奪った。05年1月18日には福岡市博多区の公園に会社員福島啓子さん(同23歳)を引きずり込み、包丁で刺殺、約1000円が入ったバッグを奪うなどした。

 控訴審で、鈴木被告は「『罪を憎んで人を憎まず』と言う。生きて償う道を私に与えてほしい」などと死刑回避を訴えた。

 弁護側は、鈴木被告が犯行後、福島さんの携帯電話を使い続けたほか、凶器の刺し身包丁を捨てずに車中に置いて罪の意識もなく生活を送っていたことから、「妄想性人格障害か妄想性障害の影響下だった」と主張。「犯行時、心神喪失心神耗弱で、責任能力がないか、著しく欠いた状態だった」として精神鑑定を申請した。しかし、正木裁判長は却下していた。

 検察側は、弁護側の主張について「著しく不自然、不合理で、到底信用できない」などとし、控訴棄却を求めていた。

(2008年2月7日13時46分 読売新聞)

 もちろん死刑でしょ?