魂の訓示

「勇猛果敢」にアジア一を目指す!! 巨人・原辰徳監督(49)は1月31日、春季キャンプ地の宮崎入りし、全選手、スタッフを前にしたミーティングで約25分間にわたって猛烈なハッパをかけた。08年の原巨人は昨季の5年ぶりリーグ優勝をバネに、6年ぶりの日本一、そして初のアジア王者まで突っ走る。

キャンプ日程(セ・リーグ)へ

 目指す頂は高い。第2次政権3年目、宮崎に降り立った途端、原監督の目に勝負師の炎が点火する。宮崎空港での歓迎セレモニーで08年の目標を力強く言い切った。

 「リーグ連覇はもちろん、日本一、そしてアジア一を目指して、この宮崎の地でがんばっていきます。球春到来です」

 昨季は80勝53敗1分けで5年ぶりのセ・リーグ優勝を果たしたが、クライマックスシリーズでは中日に3連敗し、日本シリーズ進出を逃した。自信と屈辱が入り交じったシーズンを踏み台に、高い目標を設定した。

 セ・リーグ連覇だけではない。6年ぶりの日本シリーズ優勝、そして巨人初のアジアシリーズ制覇にも照準を合わせた。究極の3冠奪取こそが08年原巨人のゴールだ。

 宮崎神宮で必勝祈願をすると、26日から宮崎入りして合同自主トレを行っていた選手と再会。「2年連続Bクラスの後だった昨年の今ごろにはない緊張感と期待感を感じた」とG戦士の顔つきに手応え。全選手、スタッフを前にしたミーティングでは約25分間、熱いメッセージを発した。

 「昨年ペナントレースを制した価値を生かすためにも、今年は昨年以上に大事な年になる。どんな敵がきても、勇猛果敢に戦う選手になってもらいたい」

 清武球団代表が「選手はみんな真剣で、かなり前のめりになって聞いていた」と目を見張るほど、会議室の空気は張りつめた。昨年は「巨人軍の伝統を守りながら新たな歴史をつくってほしい」と訴えたが、今年の“訓示”はあくまでも勝利に重きを置いた。

 大目標のため、キャンプ改革に乗り出す。一、二軍の区別をなくし、ベテランのA班、一軍候補を鍛えるB班、若手・リハビリ組のC班と3班制を導入。かつての二軍宿舎を廃止し、宿舎も外国人と一部ベテラン選手を除き、ほとんどの選手が同宿となる。チーム一体の中で激しくポジション争いをさせるのが狙いだ。

 「チーム・ジャイアンツで動く。全員が力を出し合って、目標に向かって戦っていく」

 昨季リーグ優勝メンバーの主力選手が全員残り、ラミレス、クルーン、グライシンガーと巨大補強も敢行した。「途中敗退」は許されない。必勝を義務づけられたG戦士を選び抜くサバイバル・キャンプが始まる。

SANSPO.COM

日本人らしくてイーですよね。