ノリ銭闘

清原の契約更改を現状維持で決着させたオリックスだが、12日に更改を控えるもう1人の大物、中村の交渉は難航が予想されている。今季は両手首痛に悩み不本意な成績(85試合、打率.232、12本塁打、45打点)に。推定年俸2億円からの大幅ダウンは避けられない状況だが、“疑惑の清原査定”を盾に、球団と攻防を繰り広げる。

 清原の契約更改は球団の巧妙な作戦だと、球界関係者は指摘する。

 「2億5000万円プレーヤーであの成績(67試合、打率.222、11本塁打、36打点)なら減俸は当然。ところが契約日、唐突に2年契約だったと公表して現状維持で押し通してしまった。昨年入団発表した際、1年契約だと“公言”していたのに、球団サイドは『契約内容については申し上げられない』と態度を豹変。清原のためなら何でもアリですね」

 しかし、中村にはこんな“徳政令”は適用されない。「清原さんなら、ある程度の特権も仕方がないかなとのあきらめがありますね。ただ、ノリさんまで特別扱いとなると、ちょっと待て、という気持ちがある。存在感や人望の差でしょうか」(ある若手選手)。

 ただ、チーム内外の低評価には、お山の大将は関知しない。「両手首の故障をおして精いっぱい頑張ったと思う。その点をどう評価してくれるか。球団とじっくり話し合いたい」と中村。オフに左手を手術し、来季に備える姿勢をアピール。球団が提示するとされる20%減の1億6000万円を断固拒否する構えだ。

 「球団としては、清原は別格、中村はチームの一員として査定するのが方針。12日の初交渉はかなりもめるでしょうね」と球団関係者。中村の銭闘もそれなりに注目を集めそうだ。(夕刊フジ編集委員・高塚広司)

ZAKZAK 2006/12/11

 スポーツ選手って、随分自信あるんですねぇ。
自分の価値、そんなにあると思ってるのかな。